それなら僕にも考えが

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所感と、各国の情報。

②暇すぎるシベリア鉄道。モンゴル経由、極寒のロシア編

さて、船に乗って上海に着いた。この後ロシアのモスクワまで行くために、あの、世界一長くて世界一暇なシベリア鉄道を使う。ウラジオストックから乗ったの?とよく聞かれるが、僕は北京から乗った。実は北京からも列車は出ている。

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北京〜ウランバートル〜モスクワ。ずーっと乗ってても1週間かかる。


 

まずは上海から北京まで行った。高鉄(日本でいう新幹線みたいなやつ)で行った。5時間かかった。Ctripというサイト https://jp.trip.com であらかじめ「上海虹橋~北京」のチケットを購入しておき(簡単だったが、代理店なので少し高くついた)、上海虹橋駅の窓口で予約票と切符を交換した。交換も簡単だった。駅に行ったら大きくて公式っぽい窓口を探して、そこのお姉さんに予約票を見せればいい。お姉さんも手馴れた感じですぐ切符をくれた。

 

列車に乗るのはそこそこ大変だった。ホームに入るのに荷物チェックがあり、しかもそのチェックは列車が出るギリギリでしか始まらないからだ。だから荷物チェックの列が後ろの方だと乗り遅れるかもしれない。いやマジで。僕は必死に本場の中国人たちとの押し合いを制し、走って列車に乗り込んだ。本場の割り込みと押し合いに勝った僕はまたひとつレベルアップした。

 

北京駅からシベリア鉄道に乗るわけだが、シベリア鉄道の予約には少し難儀した。が結局このサイト https://tatsumarutimes.com/archives/12283 のおかげで無事にチケットをゲット。まずは北京からロシアの真ん中らへんにあるイルクーツクまで。国境をまたぐチケットの場合ロシア人以外は一番安いチケットを買えないらしく、僕はそのひとつ上のランクのものを買った。4人部屋コンパートメントだ。出稼ぎの労働者とかが多く乗ってきた。

 

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北京駅。立派だった。

ちなみにシベリア鉄道での食事は要注意だ。使える通貨がイマイチわからない上に、おいしくない。無料チケットを2枚もらったから食べてみたけど、無料だからギリ許せたくらいだ。カップラーメンを北京駅でいくつか買っておき、もっぱらそれを食べていた。あとは同じコンパートメントの人からお弁当をもらったりもしていた。

 

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食堂車のごはん。見た目よりもさらに不味い。

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同じコンパートメントのモンゴル人にもらった肉料理。美味しかった。

シベリア鉄道は驚くほど暇だ。ロシア、中国、モンゴル人しか乗ってないから僕は誰ともまともな話ができなかった。でも暇すぎて仲良くなれる。なんか心も通じる。お茶でも飲んで、車窓を眺めて過ごそう。

 

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モンゴルの車窓。時々動物(生死問わず)を見かけるくらいで、あとは何もない。

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停車中の列車。時々の停車は長くて1時間を越えるので、軽い散策もできる。

北京出発でロシアまで行こうとすると、モンゴルを通過することになる。当然入国ということになるのだが、これが面倒だ。兵士がひとつひとつのコンパートメントに乗り込んできていろいろチェックする。それに数時間かかる。さらに国境を越えると線路の規格が変わるから列車のタイヤを全部付け替える。これにまた数時間かかる。合計8時間くらい待ったかな。まあ全部で1週間くらい乗ってたから8時間なんてたいしたことないけど。

 

さて、そんなこんなでイルクーツクに着いた。乗り込んでから52時間。さすがに降りてシャワーとか浴びたくなってくる頃合いなので列車を降りて、バイカル湖で遊んだ。次回はイルクーツクウクライナ編を書く。

 

ここまでの長距離移動の合計時間: 113時間

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バイカル湖上の僕。マイナス30度くらいだったかな。